体脂肪減少で身体の炎症も低下する
- 髙橋 大翔
- 4月10日
- 読了時間: 5分

皆さんこんにちは!
今回はより健康ベースでの解説をしていこうと思います!
このブログをご覧になっている方や、周りの方には現状「肥満」に該当する方がいらっしゃるかと思います。
肥満は、心血管疾患や2型糖尿病、特定のがんなど、多くの慢性疾患のリスクを高めることが知られています。
その一因として、体内の慢性的な低度炎症が挙げられます。
特に、炎症性サイトカイン(炎症反応を促進させるタンパク質)である
・インターロイキン6(IL-6)
・腫瘍壊死因子アルファ(TNF-α)
の増加が、これらの疾患の発症や進行に関与していると考えられています。
今回は最新研究をもとにこの炎症と食事の関連について科学的に解説していこうと思います!
健康に過ごしたい方は是非最後まで読んでみて下さい!!
食事を身体の炎症の関係性
2025年3月に発表された信頼性の高い研究では、食事による減量介入が肥満成人のIL-6およびTNF-αに与える影響を調査しました。この研究では、1966年から2024年11月までの12件の研究をまとめたものになります。これらの試験は、少なくとも12か月の追跡期間を持つものでした。
肥満は、体内の脂肪組織の増加に伴い、慢性的な低度炎症を引き起こします。
この炎症状態は、IL-6やTNF-αといった炎症性サイトカインの血中濃度の上昇を特徴とし、インスリン抵抗性(血糖値の安定を阻害してしまう働き)の増加や動脈硬化の進行など、さまざまな代謝異常を引き起こします。
これらのサイトカインのレベルを低下させることは、肥満関連疾患のリスク軽減に寄与すると考えられています。しかし、食事による減量介入がこれらの炎症に与える影響については、これまでの研究で一貫した結果が得られていませんでした。そこでこの研究が行われたのです。
研究の対象者はBMIが30以上の肥満成人で、12ヶ月間の食事による減量を調査したものです。
結果は、体重を5%低下させることでインターロイキン6の数値が有意に低下したのでした。
70kgの人であれば、3.5kgの減量に成功すると身体の炎症が低下していき、より健康な身体に変化していくよ!ということになります。
しかし、分析された多くの研究が12か月を最小の継続期間としていたものの、さらに長期間(2年以上)にわたる炎症性マーカーの変化に関するデータは不十分でした。体重の再増加(リバウンド)によってIL-6やTNF-αが再び上昇する可能性もあるため、減量後の体重維持が炎症抑制においても重要だと考えられます。
食事内容に関しては、特定の食事法(低脂肪食・地中海食・高たんぱく食など)ごとの比較分析は限定的でした。しかし、いくつかの研究では、低糖質・高たんぱく食がIL-6をより効果的に低下させたという傾向も見られています。また、地中海食のような抗炎症性食品(オリーブオイル、ナッツ、魚など)を多く含む食事パターンが、サイトカインの改善に寄与する可能性も指摘されています。
IL-6は炎症マーカーである一方、慢性高値ではインスリン抵抗性、動脈硬化、アルツハイマー病のリスク上昇と関連していることが分かっています。
したがって、体重を5%以上減らすことでIL-6を低下させることは、糖尿病予防や心血管リスク低減にもつながる重要な生理学的変化だといえます。
そして、体重を減らし、炎症を改善するとダイエットがさらに加速するというメリットもあります。
今回の解説は体重減少→炎症改善でしたが、逆に炎症している→肥満・痩せられないというケースも多く見られます!相互関係にあるということですね!
ダイエットをさらに成功させるために炎症を抑える、そのために体重を落とすというイメージを持っていきましょう!!
まとめ
☑️体重を5%減少させると身体の炎症が低下する
☑️炎症低下によりインスリン抵抗性、動脈硬化、アルツハイマーなどの病気のリスクも減らすことができる
☑️体重を減らす→炎症が低下する→肥満がさらに改善の効果もある
引用文献
Peirson SN, Chung H, Hawley NL, et al. Effects of dietary weight loss on inflammatory markers in adults with obesity: A systematic review and meta-analysis of randomized clinical trials. PubMed. 2024.
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